こんにちは!私は東海大学医学部医学科3年生の N.O です!
望洋高校では、毎年春に基礎学力テストというテストが行われます。基礎学力テストとは、
全国の東海大学付属の高校で実施される全5教科のテストで、各学校での順位はもちろん、
全国の付属高校全体での順位も発表されます。私が高校 3 年生の時は 5000 人以上の生徒が
受験し、その中での順位が発表されました。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
この順位は、東海大学への進学を考えている生徒にとっては学部を決めるとても重要なも
のです。イメージとしては、上位の生徒から順番に希望学部への内部推薦が決まっていきま
す。内部推薦先には、東海大学の全ての学部が含まれているため、医学部医学科や看護学科
ももちろん含まれています。今回は、実際に内部進学で東海大学医学部医学科に通っている
私の経験談やアドバイスをお話しできればなと思います。
大学入学〜大学在学までの流れ
まずは、これからお話していくにあたって、私について少しご紹介できればなと思ってい
ます。興味のない方は飛ばしていただいて、次の項目からでも十分読んでいただけると思い
ます。
私の記憶が正しければ、私自身が医師になりたいと思い始めたのは小学校高学年くらい
だったと思います。なので、中学入学の段階で医学部進学を前提とした高校受験の目標校を
設定していました。とはいえ、当時、スイミングスクールに通い水泳に力を入れていたので、
定期試験前にとりあえず出された宿題だけこなして定期試験を受ける、という感じで全く
勉強はしていませんでした。中学2年生までは千葉県内の県立高校を志望校に設定してい
ましたが、色々な高校を見学してもいまいちピンとくる高校がなく、勉強嫌いな私は県立高
校に進学した後の大学受験に対する不安がありました。中学3年生の春、母が医学部への内
部推薦があるということで提案してくれた高校が望洋高校でした。実際見学に行き、当時の
教頭先生の話を聞いたことで、望洋高校が第一志望校として急浮上してきました。医学部へ
の進学を目指している方ならわかると思いますが、望洋高校は決して偏差値の高い学校と
はいえません。その当時の私の偏差値から考えるとありえないということで、中学の先生方
に廊下ですれ違うたびに「やめなさい。」「本当に医師になれるの?」と止められたのを覚え
ています。そんな私の背中を押してくれたのが、現在医師をしている親族でした。彼女は、
同じ様に望洋高校から東海大学医学部医学科へ進学し、医師になった先輩です。「本当に良
い学校だし、良い先生ばかりだから東海大学にしなよ。」と何度も勧めてくれて、私は東海
大学医学部に進学すると決めました。また、そのために望洋高校に進学することになりまし
た。
望洋高校に入学してからは、射撃部とクッキング部を兼部し、趣味の韓国アイドルの推し
活も存分に楽しみました。望洋高校にしていなかったら、きっとこんなに充実した高校生活
にはなっていないだろうなと今でも思っています。医学部進学に向けて特に勉強したこと
もなく、普通に定期テストをこなして、基礎学力テストだけちょっと頑張る。本当にそんな
感じだったと思います。基礎学力テストは、本当に基礎的な内容のテストで定期テストの何
倍も簡単です。それだけに、得点率は高くなくてはなりませんが、春休みにある程度しっか
り勉強すれば、それも難しくないと思います。結局私は全国5位という結果で、医学部への
内部推薦をゲットしました。それも、母と、「全国で片手に入ったら韓国のコンサートの旅
費全部出してあげる」と言われて頑張った結果ですが、そのくらい高校生活はやりたいこと
をして楽しく過ごせました。
大学に入学すると、やはり一般受験組と内部組では学力に差があることを実感しました。
付属高校は、4 月に基礎学力試験、6 月に内部推薦決定、11月には二次試験がある学部も
含めて全ての学部が最終決定します。東海大学への内部進学率がかなり高く受験に向けた
授業がほとんどないため、基本的に学力は一般受験組と大きな差が生まれます。ただ、正直
全く気にしなくて大丈夫です。理科系の科目に関しては、付属生のみの試験や補講が行われ
たりします。それに、学力に差があるのは一般教養の部分で、受験のための学力に差がある
というだけです。入学してしまえば、その後は専門分野がほとんどになりますので、一般受
験組も初めて習うことで、全員が同じスタートラインに立ちます。大学 3 年生にもなると、
もう一般受験か内部かなんて関係なく、内部生の方が成績が良いなんてこともザラにあり
ます。実際、私たちの学年も内部生の子がトップですし、他の学年もそういう学年が多いと
教授方からよく聞きます。
私の今現在までの流れはこんな感じです。⻑くなってしまいましたが、よりリアルに具体
的な内容も入れて書いてみたつもりです。1つの進学プランとして、少しでも参考になれば
幸いです。
東海大学医学部医学科ってどんなところ?
さて、⻑々と私の経歴についてお話ししてきましたが、次は、私が現在在籍している東海
大学医学部医学科についてご紹介します!
東海大学のメインキャンパスは小田急線東海大学前駅にある湘南キャンパスですが、医
学部があるのはその2駅隣の伊勢原駅にある伊勢原キャンパスです。伊勢原キャンパスに
は、医学部医学科と医学部看護学科の2学科が設置されています。また、この伊勢原キャン
パスには大学病院が併設されており、学校というよりは病院という印象が強いと思います。
病院の一角で勉強しているという感覚になり、医学を志す学生にとってはとてもワクワク
する環境だと思います。もし医学科や看護学科に興味のある方がいたら、説明会などで足を
運んでいただければ、きっと同じ様な感覚になっていただけると思います!
東海大学医学部医学科の良い所として、温かい雰囲気があります。医学部というと“蹴落
としあい”、“人より上に”という印象がある方も少なくはないでしょう。私もそういう印象
がありましたし、実際他大学の話を聞くとそういう大学もかなりあります。本来、それが医
学部の姿なのかもしれませんが、私は東海大学医学科の温かい雰囲気が大好きです。学生同
士が助け合い、協力して、「全員で進級し、全員で医師になろう」という雰囲気に満ち溢れ
ています。同級生同士で勉強会をしたり、お互い教えあったり、先輩に助けてもらったり、
逆に後輩を助けてあげたりと、優しくて温かい仲間に囲まれて学生生活を送ることができ
ます。また、東海大学医学部は、素敵な先生に溢れています。教育テーマを「良医の育成」
としているだけあって、先生方も良医ばかりです。そんな良医や素敵な仲間たちに囲まれて
6年間を過ごすから、良医が育成されるんだろうなと日々感じています。
その他の良い点として、ボトム層のフォローが手厚い点が挙げられます。教授によっては
補修があったりしますし、わからない点などがあれば、先生の元へ行けばすぐに教えてくれ
ます。また、再試にはお金がかかりません。私は、それが普通だと思っていたのですが、他
の大学は再試にお金がかかるのが普通だと聞いて驚きました。試験によっては学年の2/3
が再試になるなど、厳しい世界であるからこその配慮かなと思っています。
大学病院なので、研究などを行うことも可能です。実際、同級生の中には研究室に入って
先生方と研究している子もいます。同様に、大学病院であるため、設備も充実しており、今
でこそ多くみられるダヴィンチは 2014 年に導入され、ドクターヘリも所有する病院です。
多くの学生が、大学卒業後もこの付属病院での研修を希望することからも分かる様に、様々
な経験が積める、設備的にも優れた大学だと思います。
強いて悪い点をあげるのであれば、立地だと思います。望洋高校に通っている生徒さんで
あれば、引越しは必須になってくると思います。都内に住んでいる方でも、新宿駅から伊勢
原駅までは 1 時間の道のりです。加えて、最寄り駅である伊勢原駅から大学も遠く、歩いて
20 分ほどかかります。ポジティブに言い換えれば、勉強に集中できる環境ではあると思い
ます。また、医学部生が多い町であるということもあって、賃貸の家賃相場が近くの駅と比
べると高めです。一人暮らしをする方にとっては、1つの懸念点になるのではないかと思い
ます。
自分が通っているからという贔屓もあるかもしれませんが、欠点と言える部分があまり
見つかりませんでした。そのくらい良い大学だと思います。
キャンパスライフ
ここからは、普段の私のキャンパスライフについて紹介していきたいと思います!
医学部と聞くと、「勉強で忙しそう」というイメージがほとんどだと思います。確かに、
その意見は間違えではないと思います。高校の様に、月曜日から金曜日まで 6 限まで授業
があり、最近は隔週で土曜日に 3 限までの授業もあります。ただ、1限分は 60 分で高校と
ほぼ変わらないので、高校生活がそのまま続くと思っていれば大丈夫です。
私は入ってないですが、サークルに入っている学生がほとんどで、学校終わりに練習して、
そのままご飯に行ったりするそうです。また、バイトをしている学生も多くいます。私も、
塾でバイトをしています。バイトは、医学生ならではの塾講師、家庭教師が多いと思います。
できる時間は決して多くないですが、時給が良いので普通のバイトより稼げると思います。
中にはサークルとバイトを掛け持ちしている子もいるので、勉強以外のことができるかは、
時間の作り方次第だと思います。
皆さんが気になっているであろう試験についても、少し触れておきたいと思います。cbt
の国試化や医師国家試験の難化対策・合格率向上のために、年々カリキュラム改訂が行われ
ていますので、あくまで2022年度現在の情報として、参考程度に読んでいただければと
思います。
学年によって試験の多さは異なりますが、難関と言われているのは 2 年生 3 年生です。2
年生は、量が多いというより内容的に難しく専門的な内容が増えてくることから、難関だと
言われています。試験数自体はそこまで多くありませんが1ヶ月に 1,2回、教科書で言うと
300 ページ近くの内容の試験があるという感覚だと思います。3 年生になると、2週間に 1
回程度で試験があります。内容自体が難しいというよりは、とにかく暗記量が多くて、1年
間でこの世にある全ての疾患について学ぶ感覚です。もう 3 年生になると、慣れてきます
し高頻度で試験があるので、日常生活として試験を受け入れられる様になります。
医学部ですから、勉強が忙しいのは当たり前だと割り切ることが大切だと思います。そ
の中で、いかに効率よく勉強を進め、いかにやりたいことやバイト、サークルをこなせるか
だと思います。東海大学医学科はカリキュラム編成が不思議で、夏休みや冬休みは2週間と
少ないですが、春休みは2ヶ月あります。みんな、大変だけど、春休みを楽しみに1年間頑
張っている人が多いと思います。やるときはやる、遊ぶときは遊ぶ、この切り替えがしっか
りできれば医学部でもやっていけます!
高校時代にやるべきこと!
最後に、読んでいただいた皆さんに何かアドバイスをできればいいなと思います。
まず、基礎学力テストで結果を出すこと。これが何よりも重要です。目安としては、100
位以内が合格ラインだと言われています。100 位を超えていても二次試験を受けることはで
きますが、周りの同級生たちに話を聞くと、受かっている子たちはほとんどが 100 位以内
です。その順位を取るためにどのくらい前から勉強するべきなのかは、人によって違うと思
います。しっかり計画を立てて、勉強を進めていきましょう。
二次試験に進めたら、面接とグループディスカッションの対策をしっかりしましょう。面
接で面接官をしてくれるのは、医学部の教授たちです。先生によって、質問の内容も雰囲気
も全く違います。私は、志望理由以外は、「どこに住む予定?」とか「サークルはどうする
の?」とかいった軽い内容しか聞かれませんでした。しかし、中には、「この学力じゃ厳し
いだろうけど、どうやってやっていくつもり?」とか「お父さんが医者だから医者にならな
きゃいけないだけでしょ?」といった様な意地悪な質問をされた子もいた様です。そういう
質問を受けた子も、受かっているので質問の内容が全てではないと思います。なので、どん
な質問が来ても答えられる様に、担任の先生や学年主任の先生はもちろん、校⻑先生や教頭
先生などの普段関わりのない先生にも頼んで練習してもらいましょう。
グループディスカッションについては、先生に相談すれば場を設けてくれると思います。
試験当日は、5〜6 人のグループで進行と書記を決めるところから始まります。ディスカッ
ションの内容自体はそこまで重要ではなく、試験官の先生方は、グループの中での立ち振る
舞い方や積極性、他人を尊重できるかどうかという面を見ています。他人を否定せず、理解
を示しながらも、自分の意見を伝えることができればグループディスカッションは問題な
いと思います。ちょっとしたアドバイスですが、進行か書記を引き受けるとポイントが上が
ると噂されているので、可能であればどちらかを引き受けるといいと思います。ちなみに、
私は書記をやりました。ホワイトボードに書くことになるので、要点をまとめて見やすく書
けると試験官の中での印象も良くなると思います。これは、噂されているだけなので、これ
をやれば受かるというわけでもないので、あんまり信じすぎない様にしてください。
筆記試験に関しては、正直、対策のしようがなです。就職試験の様な一般常識的な問題が
出てくるので、どうしても対策しないと不安だという方は SPI 対策本などで勉強すれば良
いと思います。
ここまで、二次試験に関して⻑々と書きましたが、あくまで形式的なものに近いと思いま
す。二次試験で受かるというよりは、基礎学力試験の段階で合格者がある程度決まっていて、
人間性や協調性に問題がないか見ているだけだと思います。だからこそ、基礎学力試験は死
ぬ気で頑張ってください。
合格すると、医学部には特別に入学までに特別な課題が出されます。私の時は、ヒューマ
ンバイオロジーの和訳でした。ヒューマンバイオロジーは調べていただければわかると思
いますが、全部英語の生理学の教科書の様なものです。英語が特別得意でない限り、量も多
く地獄の課題です。とはいえ、これ以外には特にやっておいた方がいいことはないので、真
面目に出された課題さえやっておけば大丈夫です!
これは勉強面に限らずなのですが、高校生の時から、効率の良い人でいることを心がけて
ください。医学部に入ると、量が多すぎてキャパオーバーになることがあると思います。い
かに効率よく勉強を捌き、時間を作れるかが大学生活を充実させる鍵になります。
最後に…
医学部医学科は、他の学部と比べると特殊なところです。医師を志す人であれば、必ず通
る道です。それゆえに、医学部の倍率はとても高く、東海大学医学部医学科の一般受験での
倍率は、20 倍近くにまでなります。内部進学であれば、それが 2 倍と、いかに効率的かわ
かると思います。東海大学医学部は医学部の中でみたら決して高くない偏差値ですが、医師
になるのに 1 番コスパの良い道と言えます。「〇〇大学の医学部に行きたい!」という大学
へのこだわりがないのであれば、中学校も高校もやりたいことがやりたいだけできて、医学
部へも少ない労力で進学できる。ただ医師になりたい人にとっては最高の近道です!人生
の選び方は人それぞれです。私は努力が苦手で勉強も嫌いだったので、言い方は悪いかもし
れませんが、効率よく楽に入れる医学部を選びここにしました。きっと、そんな人生の選び
方があっても良いと思います。私は、この道を選んでよかったなと今でも思っています。
このサイトを発見して、ここまで読んで下さってありがとうございました。⻑く分かりに
くい部分もあったと思いますが、できる限り詳しく具体的に書いたつもりです。少しでも、
同じ様に医師を志す皆さんの役に立てると幸いです。
東海大学付属市原望洋高校の在学生の皆さん、望洋高校に入学しようと考えている皆さ
んの夢が叶うことを心から願っています。また、素敵な高校生活を楽しんでください!大変
なことや悩むことも多いと思いますが、自分を大切に、夢を大切に、頑張ってください!応
援しています!
P.S.
同じ様な進路を考えている方などで相談したいことなどあれば、直接相談も乗りますので
このサイトまでご連絡ください。

